当グループではLHD計測データ収集系(LABCOMシステム)の運転と、同実験関係者・共同研究者の計測データ収集・データ利用・遠隔実験等を支援する以下のサービスを行っています。詳細は各項目をクリックしてください。
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目 次

1. paraStoreってなに?

2. データ名の登録をする

3. パラメータ・ファイルを作成する

4. 保存したデータを削除する

5. 登録されていないデータを追加する

6. paraStoreで保存したデータを後から編集(変更)する

7. クイズに挑戦!

 
  paraStoreってどうやって使うんだろう?
一緒に勉強しよう。
 
   
 
1. paraStoreってなに?
paraStoreとは、実験シーケンスに同期した一定のタイミングで、指定の共有ディレクトリ中に置かれたパラメータ・ファイル(コンマ区切りテキストファイル)を、LABCOMデータストレージに自動的に保存・登録(内部的にはdbStoreを利用)する公開サービスです。

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2. データ名の登録をする
paraStoreでパラメータを自動的に保存・登録するには、データ名をあらかじめデータベースに登録しておく必要があります。
データ名を決め、データベースに登録をしましょう。
 
STEP1  データ名を決めよう

データ名はデータベースに登録される名前で、データ取出し時に指定するデータ名となります。
データ名は、英数字、-(ハイフン) 以外の文字は使用できません。大文字、小文字は区別されます。
データ名の最後に必ず _p を付加してください。
例)LABCOM_p

STEP2 書込権限者を決めよう

パラメータ・ファイルをWindows共有フォルダに新規追加・編集するには書込権限が必要です。新規でデータを登録する際は、必ず最低1名の書込権限者を登録するようになっています。
書込権限はLHDドメインのユーザーアカウントに与えられるため、LHDドメインユーザーアカウントが必要となります。お持ちでない方はLHDドメインユーザアカウント登録申請を行いアカウントを取得してください。
 

STEP3  データ名を登録しよう

データ名、書込権限者が決まったら、paraStoreデータ登録申請を行います。
データ名が登録されると、LABCOMより連絡が入ります。
これでparaStoreが使用できるようになります。

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  データ名には _p を付けるんだね。
ファイル編集するのに書込権限が必要なんだ。
 
   
3. パラメータ・ファイルを作成する
パラメータ・ファイルを作成する方法を説明します。
 
STEP1  パラメータ・ファイルを作成しよう
 
  まずはパラメータ・ファイルを作るんだね。
 

パラメータ・ファイルを作成します。(paraStoreの使用方法はこちらをご覧ください)
登録申請を行うと、Windows共有フォルダ \\ParaStore\parameters\ (共有ホストを認識できない場合は\\ParaStore.LHD.nifs.ac.jp\parameters\) 内に、登録した名前のパラメータ・ファイル(サンプル)が作成されていますので、このファイルを編集します。
例)LABCOM_p

 1  メールアドレスを定義しよう

メールアドレスを定義します。(図1参照)
指定できるメールアドレスは1個のみです。
ここで指定されたユーザのみがデータ削除申請を行えます。
# [MailAddress]
#

■図1

 2  パラメータの変数名を定義しよう

変数名をカンマで区切り定義します。(図1参照)
先頭にCH, CATEGORY, NAME, TAGの4つのカラムを必ず付けてください。
5カラム目以降は、基本的に登録ファイルごとに自由に記述・利用できますが、あらかじめ登録した変数名を共用する規程になりましたので、こちらに登録してある変数名を利用してください。この他の変数名が必要な場合はparaStore変数名登録申請で登録してから利用してください。
# [Name]
# CH, CATEGORY, NAME, TAG, FREQ, R(m), GAIN, FILTER, CALIB, UNIT, REMARKS

 
  変数名は共用するんだね。  
   

 3  パラメータのデータ型を定義しよう

データ型をカンマで区切り定義します。
 2 で記述した変数名の順に それぞれ対応するデータ型を記述します。(図1参照)
ここで指定できるデータ型は次の通りです。(☆)印が推奨利用型
1:STRING   …文字列(☆)
2:BYTE      …1バイト整数
3:SHORT    …2バイト整数
4:INT         …4バイト整数(☆)
5:FLOAT    …4バイト浮動小数点数(☆)
6:DOUBLE  …8バイト浮動小数点数
# [Type]
# 4, 1, 1, 4, 5, 5, 5, 5, 5, 1, 1

  データ型は推奨のものを使った方がいいんだね。  
   

 4  データを定義しよう

データをカンマで区切り定義します。
 2 
で定義した変数名の順に、それぞれ対応するデータを記述します。(図1参照)
# [Data]
1, LABCOM, CAMAC_FAST_1, 1, 39.0000, 1.0000, 10.0000, 1.0000, 1.0000, keV/V, This_is_a_test
2, LABCOM, CAMAC_FAST_2, 2, 40.0000, 2.0000, 10.0000, 1.0000, 1.0000, keV/V, This_is_a_test
3, LABCOM, CAMAC_FAST_3, 3, 41.0000, 3.0000, 10.0000, 1.0000, 1.0000, keV/V, This_is_a_test
4, LABCOM, CAMAC_SLOW_1, 1, 42.0000, 4.0000, 10.0000, 1.0000, 1.0000, keV/V, This_is_a_test
5, LABCOM, CAMAC_SLOW_2, 2, 43.0000, 5.0000, 10.0000, 1.0000, 1.0000, keV/V, This_is_a_test

STEP2  パラメータ・ファイルを保存しよう

データの定義が終わったら、パラメータ・ファイルを保存します。
パラメータ・ファイルを、Windows共有フォルダ \\ParaStore\parameters\ (共有ホストを認識できない場合は\\ParaStore.LHD.nifs.ac.jp\parameters\)中にネットワーク経由で保存します。 この時、ファイル名はデータ登録申請で登録したデータ名である必要があります。

パラメータ・ファイルは、paraStoreデータ登録申請で申請した書込権限者のみ保存することができます。
新たに書込権限者を追加したい場合は、paraStoreデータ登録申請で書込権限者の追加申請を行ってください。

これでパラメータ・ファイルが、実験シーケンス・メッセージに同期した一定のタイミングで自動的に保存されるようになります。
 

 
  ファイルは保存できた!
パラメータは自動的に登録されるようになったかな?
 
   
STEP3  登録したパラメータを確認しよう

パラメータが正しく登録されたかPV-WAVEを起動し、Retreiveでパラメータを取得し確認してみましょう。(図2参照)
p = 1                                                               …パラメータ格納変数の定義(初期化)をしておきます
retrieve, 'LABCOM_p', 51300, 1, 0, data, param=p   
…登録したデータを読み込みます
printparam, p
                                                                 …パラメータを表示します
Retrieveで取得したパラメータ(図3参照)と、ParaStoreに保存したパラメータ・ファイル(図1参照)が同じか確認します。

これで、パラメータが正しく登録されたことがわかりました。
 

 
やったー!
これでパラメータが自動で登録できるようになったね。
 
 

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■図2

■図3

4. 保存したデータを削除する
paraStreで保存したデータを削除する方法を説明します。
 
STEP1  データを削除しよう

削除したいデータをparaStoreショットデータ削除申請で 申請します。
削除の準備が整うとLABCOMよりメールが届きます。
メールに記入してあるURLをクリックします。
削除画面が開きますので、 内容を確認後「データ削除実行」をクリックしてください。
これでデータが削除されます。
 

 
  paraStoreで登録したデータも削除できるんだね。  
   
STEP2 データが削除されているか確認しよう

データが削除されているか確認するには、Retrieveでデータを読み出してみればわかりますが、LABCOMではWebにて登録されているデータの一覧を見ることができます。
計測名より検索」で、
Diagnostics name  でparaStoreのデータ名を選択、
Shot number        に削除したショット番号を入力、
Storage type        で[Any]を選択し[Query]をクリックします。
リストに表示されなければ、データが削除されているということになります。

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5. 登録されていないデータを追加する

古いショット番号で、登録されていないデータを追加する方法を説明します。

paraStoreは、dbStoreを利用し自動的にパラメータをLABCOMデータストレージに保存・登録しています。
ということから、古いショット番号のデータは、dbStoreを利用し手動で登録することができます。
paraStoreデータ登録申請で申請したデータ名(例:LABCOM_p)とショット番号を指定し、dbStoreでデータを登録してください。(dbStoreの使用方法はこちらをご覧ください) この際、dbStoreのデータ登録申請は必要ありません。そのままparaStoreのデータ名をご利用ください。

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  後で追加するにはdbStoreを使えばいいんだね。  
   
6. paraStoreで保存したデータを後から編集(変更)する
paraStoreで保存したデータを後から編集する方法を説明します。

paraStoreで保存したデータを後から編集するには、一旦データを削除し、dbStoreで再度登録しなおします。
データを削除する方法は「4. 保存したデータを削除する」を、dbStoreでデータを登録する方法はこちらを参考に、再度データを登録してください。

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7. クイズに挑戦!
こちらで勉強したことが理解できどうか、クイズに挑戦してみましょう!
※全問正解者にはもれなくLABCOMより豪華記念品を贈呈します!皆さん、ふるってご解答ください。

paraStoreクイズに挑戦!

クイズの実行にはJRE(Java Runtime Environment)が必要です。
Sunのサイトから最新版のJREをダウンロードし、インストールを行ってください。
また、IEをご利用の場合は、「ツール」→「インターネットオプション」で「詳細設定」タブをクリックし、「設定」で「Java(Sun)」の「<applet>にJava2を使用(再起動が必要)」にチェックを入れ「適用」をクリックし、その後IEを再起動してください。

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