当グループではLHD計測データ収集系(LABCOMシステム)の運転と、同実験関係者・共同研究者の計測データ収集・データ利用・遠隔実験等を支援する以下のサービスを行っています。詳細は各項目をクリックしてください。
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ParaStoreについて

2004/9/3 改訂
2004/9/22 修正

計測情報開発タスク幹事

ParaStore とは,実験シーケンスに同期した一定のタイミングで,指定の共有ディレクトリ中に置かれたパラメータ・ファイル(コンマ区切りテキストファイル)を,LABCOMデータストレージに自動的に保存・登録(内部的にはdbStoreを利用)する公開サービスです。

ParaStoreで格納されるパラメータ・ファイルは下記に従って作成してください。

  1. ファイル名
    計測名_p” のように、必ず最後に”_p”を付加したファイル名にしてください。
    例) Bolometer_p,GPCRADH_p など

    これらは予め ParaStoreデータ登録申請 を行った名前である必要があります。
    ※ファイルの格納には dbStore を使用しています。
     
  2. ファイルの置き場所
    Windows共有フォルダ \\ParaStore\parameters\ 中にネットワーク経由で置きます。
    (共有フォルダをうまく認識できない時は,\\ParaStore.LHD.nifs.ac.jp\parameters\ を使用する。)

    各ファイルの新規追加・編集には、それぞれ書込権限が必要です.新規でデータを登録する際は,必ず最低1名の書込権限者を登録するようになっています.後で書込権限者を追加したい場合は、ParaStoreデータ登録申請で書込権限者の追加申請を行ってください。
    【注意】 書込権限はLHDドメインユーザーアカウントに与えられるため,LHDドメインユーザーアカウントをお持ちでない方は,LHDドメインユーザーアカウント登録申請を行い,アカウントを取得してからParaStoreデータ登録申請を行ってください。
     
  3. ファイル・レイアウトとレイアウト・タグ
    パラメータ・ファイルは,'#'文字より始まるコメント行と,それ以外で始まるデータ行とで構成されます.コメント行のうち,先頭の'#'文字に続いて[***]というレイアウト・タグが書かれた行と,その直後のコメント行だけが,以下に説明するように特別な意味を持っています.
    データ行は,レイアウト・タグ[DATA]以降の非コメント行であり,コンマ区切りテキスト(CSV)形式になっています.

    有効なレイアウト・タグは以下に示す4つです.レイアウト・タグでは,全て大小文字の違いを無視します.[NAME] = [Name]

    # [MailAddress] <-メールアドレス定義
    # foo@nifs.ac.jp   <-’#’以降が使用者のメールアドレス.指定できるアドレスは1個のみ.
    #   ここで指定されたユーザのみがデータ削除申請 を行えます.
    #  
    # [NAME] <-パラメータ変数名称の定義
    # CH, CATEGORY, NAME, TAG, … <-’#’以降が有効なパラメータ変数名称.カンマ区切りテキスト形式.
    #  
    # [TYPE] <-パラメータ変数型の定義(オプション:デフォルトは 6:DOUBLE)
    # 4, 1, 1, 4, … <-’#’以降が有効なデータ型.カンマ区切りテキスト形式.
    #  
    # [DATA] <-パラメータデータの開始
    1, 100.000, … <-格納されるデータ.カンマ区切りテキスト形式.
    2, 101.000, …  
    … 以下,任意行数のデータが続く  

     

  4. 必須パラメータ変数(カラム)
    各チャンネルがどの計測器に対応しているか,あるいは各計測器の属性(アンプの増幅率、較正係数、...)などの計測器関連情報を一元的にデータベース化して記録に残すために,以下の必須カラム4つを必ず先頭に設けること.
     
    1. CH
      • CAMACなどデジタイザの収集チャネル番号(整数 TYPE=4)
      • 1からはじまる連続番号.半角数字のみ.
      • ケーブルが接続されていないなどの無信号チャネルでも,データ収集がONで無信号データが入っている場合は,最低‘CH’番号を付した該当行をつくること.
         
    2. CATEGORY
      • 計測分類名(文字列 TYPE=1)
      • 誰にでもわかる計測分類名とする.(例:ECE, Magnetic_Probe)
      • 半角の英数字と記号+-*/_( )&<>#[ ] %?のみ使用可能.空白文字(スペース)は利用不可.
         
    3. NAME
      • 計測器(同一センサー群などの小集合)の識別名(文字列 TYPE=1)
      • 計測グループ内での識別に使える。(例:RADH_slow)1からはじまる連続番号
      • 半角の英数字と記号+-*/_( )&<>#[ ] %?のみ使用可能.空白文字(スペース)は利用不可.
         
    4. TAG
      • 計測器(同一センサー群などの小集合)のチャネル番号(整数 TYPE=4)
      • 半角数字のみ.

     

  5. 自由利用パラメータ変数(カラム)の名称
    第5カラム目以降は,基本的に登録ファイルごとに自由に記述・利用できますが,あらかじめ登録した変数名(カラム表記名)を共用する規程になりましたので,既存の変数名を利用してください.

    現在の登録変数名は以下のとおりです.

    
    Variable_NameTypeType_NameComment
    CH4INTunique and sequential channel no. of digitizers. Begin with 1.
    CATEGORY1STRINGcategory name of diagnostics
    NAME1STRINGmeasurement or sensor name(s) in its diagnostic category
    TAG4INTchannel no. within a measurement
    OBJECT1STRINGobject of measurement
    PORT1STRINGLHD port no. where equipment are installed
    R(m)5FLOATsensor position in major radius direction
    Z(m)5FLOATsensor position in vertical direction
    PHI(deg)5FLOATsensor position in toroidal angular direction
    FREQ5FLOATsensing frequency
    WAVELENGTH5FLOATsensing wavelength
    ENERGY5FLOATsensing energy
    FILTER5FLOATfiltering factor
    GAIN5FLOATamplifier's gain
    CALIB5FLOATcalibration factor of the sensor
    UNIT1STRINGunit of physical value to be measured
    REMARKS1STRINGany comment(s) of this channel
    FIL5FLOATfilament current
    CALDATA4INTcalibration data number
    SI4INTsensitivity current
    GI4INTgain current
    VOL4INTvoltage
    GV1STRINGGatevalve open or close

    上記以外の変数名が必要な場合は,随時申請してください.
     

  6. ファイルの内容例

    稲垣氏提供による RADL 計測用サンプル・ファイル "RADL_p" こちらにあります.

  7. 注意事項など
    • 定義に対応する値は、定義の次行に記述してください。
    • [Data] は必ず最後に定義してください。([MailAddress]、[NAME]、[TYPE]の定義順序は一応自由です)
    • パラメータ名称が存在しない場合、そのパラメータファイルの格納は行われません。
    • パラメータのデータ型が指定されていい場合、デフォルトの型(6: DOUBLE)で格納されます。
      [TYPE] で指定できるデータ型は以下の通りで,(☆)印が推奨のデータ型です.
       1:STRING  …文字列(☆)
       2:BYTE    …1バイト整数
       3:SHORT   …2バイト整数
       4:INT     …4バイト整数(☆)
       5:FLOAT   …4バイト浮動小数点数 (単精度実数)(☆)
       6:DOUBLE  …8バイト浮動小数点数
    • パラメータのデータ型指定が1~6の範囲でない場合、そのパラメータファイル全体の格納が失敗します。
    • パラメータのデータ型の指定数がパラメータ名称の数より少ない場合、不足分はデフォルトの型(6: DOUBLE)となります。
    • 格納データ部 [Data] が存在しない場合、そのパラメータファイルの格納自体が行われません。