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Retrieve_t利用方法 for MATLAB

ver.16.0.1 '12.8.27現在

Retrieve_tは、モジュール設定にDTSとのリンク情報がある第7サイクル以降の時間軸データの情報を取得することができます。
Retrieve_tdは、DTSとのリンク情報がない第6サイクルまでのデータを取得することができます。
未対応データに関してはこちらをご覧ください。

※本機能はMATLAB R2010bで検証しています。

Retrieve_tで時間軸を取得する

時間軸に対応しているモジュールでは、Retrieve_t関数で次のように呼び出します。

[time_cell params_cell code] = retrieve_t(diag_name, shot_number, sub_shot, channel_number, ...)

各項目は次を参考に設定します。

diag_name(text) : 計測名もしくはDTS名
DTS名の書式は'DTS:hostID', 'DTS:hostID:', 'DTS:hostID:moduleID'
計測名を指定した場合は、時間軸配列を作成する。DTS名を指定した場合はDTS情報のパラメータを取得する
shot_number(numeric) : ショット番号
sub_shot(numeric) : サブショット番号
channel_number(numeric,[vector],text) : チャネル番号 or シグナル名(タグ名)
全チャネル指定する場合は、0
1チャネル指定する場合は、n (1~)
範囲指定する場合は、ベクトル書式(m:n , m<n, ex. 2:4)
シグナル名 (text) e.g. 'sig-tag1'
   
time_cell(cell) : 各チャネルの時間軸配列データが格納されたセル配列
params_cell(cell) : パラメータ
※パラメータを表示するにはこちらをご覧ください
code(numeric) : 終了値(0は成功、0以外はエラー発生)
   
OPTIONS:  
'double' : 時間軸データを倍精度にする(デフォルト)
'single' : 時間軸データを単精度にする
'float' : 'single'と同じ
'silent' : メッセージ出力を抑制する
'pointer' : time_cellにlibpointerクラスで格納する
'wait' : データがない場合に、その出現を待つ
'timeout',timeout_sec(numeric) : 'wait'時のタイムアウト時間(秒) デフォルト 180秒

例)
[time tparam code] = retrieve_t('RADH', 98000, 1, 2);

【補足】

  1. 第6サイクルまでのデータには、モジュール設定に DTS とのリンク情報がないため、実質的にこの関数は使えません。
    以下の retrieve_td を使用し、使っている DTS を直接指定すると時間軸情報を取得することができます。

Retrieve_tdで時間軸を取得する

時間軸に対応していないモジュールでは、Retrieve_td関数で次のように呼び出します。

[time_array params_cell code] = retrieve_td(shot_number, sub_shot, dts_source, dts_host, dts_mod, trig_ch, clk_ch, clk_source, define_clk, array_size, ...)

各項目は次を参考に設定します。

shot_number(numeric) : ショット番号
sub_shot(numeric) : サブショット番号
dts_source(text) : DTS source type ('VME', 'CAMAC',....)
dts_host(text) : DTS Host ID ('VME01', '133.75.175.172',...)
dts_mod(text) : DTS module ID ('DMOD0', 'DMOD1', DMODSS0')
trig_ch(numeric) : スタートトリガチャネル番号
clk_ch(numeric) : クロックチャネル番号
clk_source(text) : 'External' or 'Internal'
'External'の場合は、クロック算出にDTS情報を使用する
'Internal'の場合は、クロック算出に'define_clk'を使用する
define_clk(numeric) : ユーザ定義クロック(ナノ秒)
array_size(numeric) : 配列サイズ
   
time_array(array,libpointer) : 時間軸配列
params_cell(cell) : パラメータ
※パラメータを表示するにはこちらをご覧ください
code(numeric) : 終了値(0は成功、0以外はエラー発生)
   
OPTIONS:  
'double' : 時間軸データを倍精度にする(デフォルト)
'single' : 時間軸データを単精度にする
'float' : 'single'と同じ
'silent' : メッセージ出力を抑制する
'pointer' : time_arrayにlibpointerクラスで格納する
'clksource',clkSource(text) : クロックソース(dts_sourceと違う場合)
'clkhost',clkHostID(text) : クロックホストID(dts_hostと違う場合)
'clkmodule',clkModuleID(text) : クロックモジュールID(dts_modと違う場合)

例)
data = retrieve('RADH', 98000, 1, 1);
tm = retrieve_td(98000, 1, 'VME', '133.75.175.172', 'DMOD0', 5, 2, 'External', 0, length(data{1}));
plot(tm, data{1});

パラメータを取得する

Ver.13.2.0以降、時間軸情報パラメータが取得できるようになりました。
Retrieve_t関数で取得したパラメータの一覧を表示するには、printParam関数で呼び出します。また、取得したパラメータを表示・変換するには、getParam関数で呼び出します。
呼び出し方法は、printParam関数、getParam関数共に計測データのパラメータと同じですのでこちらを参考にしてください。

例)
[time tparam code] = retrieve_t('RADH', 98000, 1, 2);
value = getParam('StartTiming', tparam)

デモジュレータのパタラメーを取得する

Ver.14.0.0以降、DTSモジュールの直接指定によるパラメータの取得ができるようになりました。
retrieve_t関数の計測名を指定する代わりに、'DTS:'を付けてからDTSホスト名:DTSモジュール名を指定すると、パラメータ格納変数にパラメータが格納されます。時間軸データ配列には有効なデータは入りません。
DTSモジュール指定を省略した場合は、'DMOD0'または'DMODSS0'を指定した場合と同じ動作になります。
FPGA-DTSでは、TRG#1-6がCH#1-6、CLK#1-6がCH#7-12になっています。

例)[time param code] = retrieve_t('DTS:VME01', 98000, 1, 1);

パラメータの形式は、retrieve関数を使って計測名'DTS'のデータを取得した場合のパラメータと同じ形式となります。
取得されたパラメータを表示・変換するためには、パラメータを取得すると同様にprintParam関数やパラメータを変換するためのgetParam関数が使用できます。


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