当グループではLHD計測データ収集系(LABCOMシステム)の運転と、同実験関係者・共同研究者の計測データ収集・データ利用・遠隔実験等を支援する以下のサービスを行っています。詳細は各項目をクリックしてください。
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マルチキャスト実験シーケンス配信サービス

実験シーケンスの進行状況を実験(ショット)番号と共に知らせることにより,各クライアントが,プラズマ放電前後のタイミングを認識し,個別データ収集のショット前後処理やそれに続くデータ解析等の自動化を可能にします.これらはPV-WAVE/IDLからも利用可能となっております.

◆改定情報◆
2006/2/13
LHD長時間放電の対応に一部不具合があり,シーケンス途中でマルチキャスト経路が消えてしまう問題が発覚したため,定期的にHELOパケットを送るように改造が施されました.改造版のマルチキャスト受信パッケージは,ダウンロードページからご利用下さい.

第5サイクルより本格化したLHD長時間放電実験への対応のため,マルチキャスト実験シーケンス 配信サービスの内容が一部修正されました.

  1. 基本仕様書

  2. パケット仕様書

  3. マルチキャストデータ通知サンプルプログラム(解析情報グループのホームページ)

以下の仕様書は解析情報グループ『マルチキャストデータ通知に基づいており,サービス内容更新部分の説明について 修正編集を加えています.


基本仕様書

マルチキャストデータ通知仕様書 

概要

実験に関わるデータ・情報をIPマルチキャストにより通知するサービス。IPマルチキャストはブロードキャストとは異なり、データを必要とするクライアントにしか送信されないため、クライアント数が増えてもサーバ負荷が増すことはない。

現在下記の様なデータが配信されている。

 

実験シーケンス(+ショット番号)通知システム

システム概要

目的

実験シーケンスの進行状況を実験(ショット)番号と共に知らせることにより,各クライアントが,プラズマ放電前後のタイミングを認識し,個別データ収集のショット前後処理やそれに続くデータ解析等の自動化を可能にする.

送信内容

下記の情報を送信する。

実験(ショット)番号には常に副(サブショット)番号を附帯して頒布する.サブショット番号を用いることで,長パルス放電持続実験の途中で全く実験シーケンスを受信せず実験番号も更新されない時間帯が長くなる場合でも,計測器などが同期して繰返し運転を実施しデータ保存をできるようになっている.通常の短パルス運転ではサブショット番号は常に1になる.

実験シーケンス頒布サービス(ShotInfoService)の動作フロー

  1. LHD中央制御の制御接点信号(S1~S10)を計測制御PLC経由で受信する.(ポーリング動作)
  2. 新たな制御信号を受信した時点で,実験(ショット)番号を中央制御LMSデータベースより取得する.
  3. 実験番号+副番号(*1)+実験シーケンス番号(1~10)をIPマルチキャストで送信する.

(*1) LMSより取得した実験番号が前回と違っていれば,LMSデータベース上の値をショット番号とし、サブショット番号を1とする.LMS上の実験番号が更新されていなければ,サブショット番号を+1する.

<参考> LHD実験シーケンス

S1 ・・・ 実験開始   2分30秒前
S2 ・・・ MG加速開始
S3 ・・・ 計測スタート 2分03秒前
S4 ・・・ 放電1分前  1分前
S5 ・・・ 放電30秒前  30秒前
S6 ・・・ 放電10秒前  10秒前
S7 ・・・ 放電3秒前  3秒前 (実験番号が確定する.S1~S7以前は仮番号)
S8 ・・・ 放電開始   t=0
S9 ・・・ 放電終了   短パルス放電の場合は t=10

S10 ・・・ 実験終了  短パルス放電の場合は t=30


マルチキャストパケット仕様書

使用UDP/IP

IPアドレス 225.1.1.3 → 定常実験時、1ショットに対して長パルス・シーケンスが1回だけ流れます.
  225.1.1.4 → 定常実験時、3分周期の繰り返しシーケンスが流れます.
    (注) 3分周期の短パルス運転時は,上記2つで同じシーケンスが流れます.
  (225.1.1.5) (内部利用)データ収集ノード毎のリアルタイム収集進捗ステータス監視用
TTL 4  
UDPポート番号 7000~  

フォーマット

バイトの並びはINTEL形式とする。

パケット内容および種類

0.共通部

バイト サイズ 説明
0-3 4 signed long パケットID
パケットの種類を区別する1以上の整数.
(実験シーケンスでは ID=1 を使用)
4-7 4 signed long パケットサイズ
8- 可変 byte[] パケットIDに依存

0'.共通HELOパケット(パケットID=-1)

1.実験シーケンス(パケットID=1)

バイト サイズ 説明
8-11 4 signed int シーケンス状態
実験シーケンス(S1~S10)の進行に合わせて1~10に変化する.シーケンス停止時は0.
(225.1.1.4 は繰り返し収集のシーケンスの進行に合わせて,3~9の範囲で更に複数回変化する.)
12-15 4 signed int ショット番号
16-19 4 signed int サブショット番号

2.データ収集進捗監視(パケットID=4

バイト サイズ 説明
8-11 4 unsigned long ショット番号
12-13 2 unsigned short サブショット番号
14-15 2 signed short 実験シーケンス番号
16-19 4 unsigned long パケット通番
20-23 4 signed long 各計測のID番号(diag_id)
24-55 32 char 計測名もしくはホスト名
56-59 4 unsigned long チャネル番号
60-61 2 unsigned short エラーチャネル数
62 1 unsigned char 収集進捗フラグ分割番号(0-4)
63 1 unsigned char 収集運転モード(1-3)
64-127 64 unsigned char チャネル収集進捗ステータス
128 1 unsigned char 処理タスクエラーコード
129-384 256 unsigned char 収集チャネルエラーコード