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NI社製PXIモジュール 先頭サンプル時刻

作成日:2024-08-31
更新日:2024-10-07




各モジュールの先頭サンプルの時刻(スタートトリガ(t=0)基準)の算出方法は、以下の通りです。

※ 文章中の'PARAM{ パラメータ名[:値]}'は、該当するLABCOMデータ収集システムで保存されたチャネルパラメータ名、値を示します。

0.前提


1. Sシリーズ(PXI-6115, 6133, 6143にて調査)

1.1 Internal 20MHzを使用する場合 ( PARAM{ SamplingTimeBase:'Internal(20MHz)' } )

サンプリング周期 = 50ns × クロック分周数( PARAM{ SamplingInterval: n } )

(1) 計測モードがContinuous または、Finiteの場合 ( PARAM{ MeasureMode: 'Continuous(real-time)', 'Finite(batch)' } )

先頭サンプルの時刻 = (SampleClockDelay-1) × 50ns+ジッタ+SampleClockEdgeTime

(2) 計測モードがFiniteで、プリサンプル数( PARAM{ PreTriggerSamplesPerCH: n } )が1以上の場合

先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期+ジッタ

1.2 外部クロック(ソース:デモジュレータ)

1.2.1 外部クロックをSampleClockTimebaseに接続した場合

クロック分周数( PARAM{ SamplingInterval: n } )を2以上にした場合、外部クロックはSampleClockTimebaseに接続される。

サンプリング周期 = 外部クロック周期(sec) × クロック分周数

(1) 計測モードがContinuous または、Finiteの場合

先頭サンプルの時刻 = StartTime+(SampleClockDelay-1)×外部クロック周期+ SampleClockEdgeTime

(2) 計測モードがFiniteで、プリサンプル数が1以上の場合

先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期+ジッタ+SampleClockEdgeTime

1.2.2 外部クロックをSampleClockに接続した場合

クロック分周数を1にした場合、外部クロックはSampleClockに接続される。

サンプリング周期 = 外部クロック周期

(1) 計測モードがContinuous または、Finiteの場合

(a) PXI-6115, 6133の場合

先頭サンプルの時刻 = SampleClockEdgeTime

(b) PXI-6143の場合

先頭サンプルの時刻 = SampleClockEdgeTime2

(2) 計測モードがFiniteで、プリサンプル数が1以上の場合

(a) PXI-6115, 6133の場合

先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期+SampleClockEdgeTime

(b) PXI-6143の場合

先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期+SampleClockEdgeTime2


2. Xシリーズ(PXIe-6349, 6378, 6386にて調査)

PXIe-6386, PXIe-6396での制約
  ・Internal 100MHzのみである。
  ・外部クロックではSampleClockTimebaseに接続できない。

2.1 Internal 100MHz/ 20MHzを使用する場合( PARAM{ SamplingTimeBase: 'Internal(100MHz)', 'Internal(20MHz)' } )

SampleClockTimebaseにInternalClock(100MHz) または、InternalClock(20MHz)を設定した場合である。

サンプリング周期 = InternalClock周期 × クロック分周数( PARAM{ SamplingInterval: n } )

(1) 計測モードがContinuous または、Finiteの場合 ( PARAM{ MeasureMode: ' Continuous(real-time)', 'Finite(batch)' } )

先頭サンプルの時刻 = ジッタ+処理時間(100ns)+SampleClockDelay × InternalClock周期

(2) 計測モードがFiniteで、プリサンプル数( PARAM{ PreTriggerSamplesPerCH: n } )が1以上の場合

先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期+ジッタ

2.2 外部クロック(ソース:デモジュレータ)

2.2.1 外部クロックをSampleClockTimebaseに接続した場合

クロック分周数( PARAM{ SamplingInterval: n } )を2以上にした場合、外部クロックはSampleClockTimebaseに接続される。

サンプリング周期 = 外部クロック周期(sec)×クロック分周数

(1) 計測モードがContinuous または、Finiteの場合

先頭サンプルの時刻 = SampleClockDelay×外部クロック周期+ 処理時間70ns

※SampleClockEdge設定は無効と思われる。

(2) 計測モードがFiniteで、プリサンプル数が1以上の場合

先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期+ジッタ

2.2.2 外部クロックをSampleClockに接続した場合

クロック分周数を1にした場合、外部クロックはSampleClockに接続される。

サンプリング周期 = 外部クロック周期

(1) 計測モードがContinuous または、Finiteの場合

SampleClockEdge=Rising 時
先頭サンプルの時刻 = 外部クロック周期+処理時間 70ns

外部クロック周期分は、トリガ検出が第1クロックのRisingに間に合わないためである。

SampleClockEdge=Falling時
先頭サンプルの時刻 = (外部クロック周期 / 2)+処理時間 70ns

(2) 計測モードがFiniteで、プリサンプル数が1以上の場合

SampleClockEdge=Rising時
先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期+処理時間 70ns

SampleClockEdge=Falling時
先頭サンプルの時刻 = -n × サンプリング周期-(外部クロック周期 / 2)+処理時間 70ns


3. 報告書

PXI-6133先頭サンプル時刻報告書
PXI-6115先頭サンプル時刻報告書
PXIe6349先頭サンプル時刻報告書
PXIe6378先頭サンプル時刻報告書
PXIe6386先頭サンプル時刻報告書

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