データ処理端末Diag01~50のNT4.0 ⇒ Windows TS移行について
17年5月26日 NIFS LABCOM
§.背景
制御室のデータ処理端末は,導入後8年余となりOSであるWindows NT4.0 も昨年12月にてMicrosoftからのサポートが完全終了した.このため,同OSの置換orアップグレードがセキュリティ的にも必須の状況となった.
PCの基本性能としても,ここ数年で肥大化した計測データの処理には,CPU演算能力(PentiumPro 200MHz)的にも,主メモリー容量(96MB)でも対応が困難となってきている.しかしその一方で,PowerUserではない人達からは「あれば便利なので撤去・回収するのは待ってほしい.」という要望がなくならず,一昨年から撤去・回収を行っているにもかかわらず,17年5月現在なお~30台の端末が残っている.
§.対応
1.Windows端末のThin Client化
最近のWindows ServerやXPでは,Microsoft RDP(Remote Desktop Protocol)を使ったリモート・ログイン専用GUI端末(Thin Client)化が可能になっている.Windows Terminal Serviceと呼ばれている.
⇒非力な末端PCをGUI描画だけに利用し,性能を要するアプリケーション他はログイン先ホストを活用する.= X端末のWindows版.
⇒最少コストで旧NT4.0の利用を止められる.PV-WAVE等アプリの更新作業を含めた維持管理も楽になる.
2.リモート・ログイン用の高性能ホストの準備
現有のクライアント・アクセス・ライセンス(CAL)のほかに,Terminal
Service用CALも同数(30)新たに必要.
3.導入テスト結果
Linux Terminal Service Project のパッケージLTSPをRedhat系CentOS4に導入,Windows2003 へのTSログインで快適(高速)な動作を確認した.
端末側の起動はネットワーク・ブート(DHCP+TFTP+NFSルートFS).
以上