通称、データ収集グループの名前を冠して、LABCOMシステムと呼んでいます。
特徴としては、
等となります。
システムのバージョンにより幾つかありますが、現行は、ZIPアーカイブ形式を採用しています。
1次元の波形データはzip(zlib)本来のdeflate圧縮、2次元画像データは、JPEG-LS圧縮画像形式に変換後にzip書庫に保存しています。
書庫内部の構造は、図1のように、「計測名ー実験番号ーサブ番号.zip」のファイル名で、
基本的に、データファイルのポータビリティを考慮し、書庫ファイル単体でも内部データをzipアプリケーションで自由に取り出せるようになっています。
画像データは、JPEG-LSのビューアで見ることも可能です。
1.でも記載したとおり、データ取出しアプリケーションサーバ用の専用クライアントI/Fを公開しています。
アプリケーションサーバをTransd、同クライアントをRetrieveパッケージと呼んでいます。
Retrieveの構成、使い方については、当グループのホームページから、
Retrieveチュートリアル
http://w3.lhd.nifs.ac.jp/LABCOM.htm?service=3#tutorial
をご覧いただくと、使い方を含めて概略がわかるかと思います。
基本的には、実行コマンドあるいはPV-WAVE/IDLプロンプトから、
retrieve, 'Bolometer', 48000, 1, 1, data
というように、計測名、実験番号、サブ番号、チャネル番号を指定するだけで、dataで指定された配列、あるいは「計測名ー実験番号ーサブ番号ーチャネル番号.dat」名のデータファイルに、データが解凍処理&復元されます。
PV-WAVEでは、このあと
plot,data
と打つだけで、波形データのx-tプロットが現れます。
Transd/Retrieve系で取り扱う書庫ファイル群は、上記のとおり、基本的にzip書庫なのですが、zipアプリケーションや圧縮メソッドにもバリエーションがあります。
無数にあるzipアプリとの互換性を調べるのも難しいので、ユーザが対話的にデータ保存ができる専用パッケージを作成して提供しています。
これをdbStoreと呼んでおり、Retrieve+dbStoreパッケージとして配布しています。
dbStoreは、Retrieveと逆の動作をするもので、*.dat、*.prm等の生データ配列のイメージ&パラメータファイルや、PV-WAVE/IDL中の生データ配列等を、圧縮+書庫化、LABCOMデータストレージに転送、所在データベースにエントリー登録、各処理をすべて自動で行うものです。
dbStoreで登録されたデータはRetrieveで元通りに取り出すことができます。
3.のRetrieve同様、
dbStoreチュートリアル
http://w3.lhd.nifs.ac.jp/LABCOM.htm?service=3#tutorial
も掲載しております。
LABCOMグループでは、データ処理に関するサービス全般をグループのホームページから提供しています。
http://w3.lhd.nifs.ac.jp/NIFS所員の方々と同様に、共同研究者からの問合せや申請等にも、対応しております。
上記のRetrieve+dbStoreやTransd、データ収集プログラム群は、フリーソースとして、すべてsubversionレポジトリに登録、共同研究開発に参加して頂ける方々に、ソースツリーを全部オンラインで公開しております。
解析情報グループが、別途、解析情報サーバを立ち上げ、専用ツール群を提供しています。
http://kaiseki-dev.lhd.nifs.ac.jp/
をご覧ください。