計測データ取出・登録パッケージ Retrieve+dbStore 初版 1998.09.16 Ver.25.2.0 2025.01.20 (1)概要 本パッケージは、LABCOMデータ収集システムで保存された計測データを取り出す機 能(Retrieve)と、ユーザが収集した計測データをLABCOMデータ収集システムに登録・ 保存する機能(dbStore )を有するアプリケーションおよびユーティティのパッケージ である。 本機能は、以下のプログラム言語および数値解析/計算ソフトウェアに対応している。 ・C/C++ ・Python ・Ruby ・Java ・PV-WAVE ・IDL ・GDL ・MATLAB ・Scilab ・GNU Octave ・LabVIEW Retrieve およびdbStoreは、クライアントとインデックスサーバ(データ所在を管 理するサーバ)、データサーバ(データファイルを管理するサーバ)で構成されてい る。クライアントとサーバ間は、独自のプロトコル(Transd)と公開向け用のgRPCプロ トコル(予定)に対応している。  Ver.25.0.0より、Windows版では、VS2022で構築しています。 (2)インストール インストーラまたはインストールパッケージは、以下のURLからダウンロードしてく ださい。 https://w3.lhd.nifs.ac.jp/LABCOM_Download.htm (a)Windows版 インストラー Retrieve-dbStore-25.2.0.win32_64 .msi を起動する。 各プログラム言語および数値解析/計算ソフトウェアで利用する場合は、それぞれの READMEファイルを参照してください。 (3)利用環境の準備 (3-1)インストール時にファイルのコピー場所に指定したフォルダーのツリー構造は      以下の様になっています. -[インストールフォルダ(デフォルトでは C:\LABCOM\Retrieve)] | +- bin (実行ファイル 32ビット版) | +- Retrieve.dll (Retrieve及retrieve_t用DLL) | +- Retrieve.exe (Retrieveコマンド) | +- retrieve_t.exe (retrieve_tコマンド) | +- dbstore.dll (dbstore用DLL) | +- dbstore.exe (dbstoreコマンド) | +- RTTransClientDLL.dll (リアルタイムモニタ用DLL) | +- labcom-data-grpc-client.dll (gRPC用DLL) | +- (gRPCライブラリDLL) | +- bin64 (実行ファイル 64ビット版) | +- Retrieve.dll (Retrieve及retrieve_t用DLL) | +- Retrieve.exe (Retrieveコマンド) | +- retrieve_t.exe (retrieve_tコマンド) | +- dbstore.dll (dbstore用DLL) | +- dbstore.exe (dbstoreコマンド) | +- RTTransClientDLL.dll (リアルタイムモニタ用DLL) | +- labcom-data-grpc-client.dll (gRPC用DLL) | +- (gRPCライブラリDLL) | +- bin.v1 (Transdプロトコル実行ファイル 32ビット版) +- bin64.v1 (Transdプロトコル実行ファイル 64ビット版) | +- lib | +- idl (IDL, GDL用マクロライブラリ) | | +- retrieve_idl.pro (IDL用Retrieveプロシージャ) | | +- retrieve_t_idl.pro (IDL用Retrieve_tプロシージャ) | | +- dbstore_idl.pro (IDL用dbStoreプロシージャ) | | +- RTMonitor_idl.pro (IDL用リアルタイムモニタプロシージャ) | | +- startup_user_idl.pro (IDLスタートアップ用プロシージャ) | | | +- pv-wave (PV-Wave用マクロライブラリ) | | +- retrieve_pvwave.pro (PV-Wave用Retrieveプロシージャ) | | +- retrieve_pvwave_17.pro (PV-Wave用Retrieveプロシージャ INT32型未サポート用) | | +- retrieve_t_pvwave.pro (PV-Wave用Retrieve_tプロシージャ) | | +- dbstore_pvwave.pro (PV-Wave用dbStoreプロシージャ) | | +- RTMonitor_pvwave.pro (PV-Wave用リアルタイムモニタプロシージャ) | | +- startup_user_pvwave.pro (PV-WAVEスタートアップ用プロシージャ) | | +- wavestartup (Retrieveプロシージャの自動設定) | | | +- LabVIEW (LabVIEW用viライブラリ) | | +- *.vi (サンプルviファイル) | | +- ・・・ | | +- ・・・ | | | +- matlab (matlab用ライブラリ) | | +- *.m (matlab用ライブラリファイル) | | +- ・・・ | | +- ・・・ | | | +- ruby (ruby用ライブラリ) | | +- labcom-retrieve-x.y.z.gem (gem形式rubyパッケージファイル) | | +- html(パケージリファレンスhtmlファイル) | | +- index.html | | +- ・・・ | | | +- python (python用ライブラリ) | | +- labcom_retrieve_py3-x.y.x-cp36-cp36m-win_amd64.whl (win64用 Python3.6 pipファイル) | | +- ・・・ | | +- labcom_retrieve_py3-x.y.x-cp313-cp313-win_amd64.whl (win64用 Python3.13 pipファイル) | | +- labcom-retrieve-py-x.y.z.win-amd64-py2.7.exe (win64用インストーラ) | | +- labcom-retrieve-py3-x.y.z.tar.gz (ソース, linux用) | | +- labcom-retrieve-py-x.y.z.tar.gz (ソース, inux用) | | +- html(パケージリファレンスhtmlファイル) | | +- labcom.html | | +- ・・・ | | | +- java (java用ライブラリ) | | +- labcom.x.y.z.jar | | +- doc(パケージリファレンスhtmlファイル) | | +- index.html | | +- ・・・ | | | +- scilab (scilab用ライブラリ) | | +- retrieve_dbstore-x.y.z.bin.x64.windows.2023.zip (Ver2023用バイナリパッケージ) | | +- retrieve_dbstore-x.y.z.bin.x64.windows.2024.zip (Ver2024用バイナリパッケージ) | | +- retrieve_dbstore-x.y.z.bin.x64.windows.2025.zip (Ver2025用バイナリパッケージ) | | | +- octave (octave用ライブラリ) | | +- retrieve+dbstore-oct.tar.gz (ソースパッケージ) | | | +- C (C/C++用ライブラリ) | | +- win32 (32bitOS用) | | +- win64 (64bitOS用) | | +- doc +- readme.txt (このファイル) +- Retrieve.txt (RetrieveをDOSコマンドラインから使用する時の方法) +- retrieveErrorCode.htm (Retrieve.dllの異常終了時のエラーコード票) +- sample.pro (サンプル) +- ・・・ (3-2)プログラム起動時の実行ファイル指定(必要なもののみコピー) PV-WAVE: "PV-WAVEディレクトリ"\wave\bin 以下にwavestartupファイルを置き換え、       もしくはコピーします. IDL: プログラムを起動後、ファイルメニュー「Preferences..」の項目startup fileに 「"インストールフォルダ"\lib\idl\startup_user_idl.pro」を指定します. (3-3)環境変数の設定 システムのプロパティの環境に次のシステム環境変数を追加します. (インストーラが自動設定しますがうまく設定されない時は、手動で設定して下さい.) 変数 : Retrieve 値 : インストール時に指定したフォルダ("C:\LABCOM\Retrieve" など) 変数 : INDEXSERVERNAME 値 : インデックスサーバ名およびサイト名 ("DasIndex.LHD.nifs.ac.jp/lhd"を設定して下さい。 Ver.3.1.0以降のインストーラでは自動設定します.) 変数 : PATH (インストール時には変更されません) 値 : コマンドライン上でインストールフォルダ以外からexeファイルを実行する際などには 手動で既存のPATHに追加設定してください。 64ビット版exeファイルを実行したい場合は、"C:\LABCOM\Retrieve\bin64" など 32ビット版exeファイルを実行したい場合は、"C:\LABCOM\Retrieve\bin" など (3-4)マシンの再起動 必要に応じて、環境変数の設定を有効にする為マシンを再起動または、再ログインして下さい。 (4)アンインストール アンインストールは『コントロールパネル』-『アプリケーションの追加と削除』で行なって下さい. プログラムファイル等は削除されますが、環境変数は削除されません.手動により消去して下さい. (5)起動時内部使用ファイル(参考) PV-WAVE: startup_use_pvwaver.pro retrieve_pvwave.pro retrieve_t_pvwave.pro IDL: startup_user_idl.pro retrieve_idl.pro retrieve_t_idl.pro (6) 補足事項 1. サブショット番号は通常の短パルス実験時 1 で,長時間実験で複数回データ取込みが発生した場合 1,2,3... と増えてゆきます. 2. 既に別ユーザがRetrieveパッケージをインストールしているマシンでは,環境変数 Retrieve および INDEXSERVERNAME が正しくセットされているかどうかを確認して下さい.もし設定されていない場合 各ユーザごとに手動で環境変数の設定を行って下さい. ★★★ 本プロシージャに関してお気づきの点・バグレポートなどがありましたら LABCOM@nifs.ac.jp 宛までご連絡をおねがいします ★★★