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1. 概要

LHD計測データ処理システムのデータ収集に使用されているCAMACモジュールの制御には、CAMAC設定データベースが使用されます。CAMAC設定データベース中には、CAMACモジュールを動作させるために必要な制御リストが格納されています。LHD実験では、CAMACモジュールからのデータ収集に必要な処理は、計測サーバ計算機が実験シーケンスに同期してCAMAC制御リストを読み出し、必要なタイミングでリストを実行することにより行います。

CAMAC設定データベース中に格納される制御リストは、2種類の設定ファイルから作られます。1つはモジュールの種類毎に必要な「モジュール定義ファイル」で、そのモジュールで使用するカマックコマンドや設定値の選択肢などが記述されます。もう1つはカマックモジュール1台毎に必要な「実行時情報ファイル」で、実際にモジュールを使用するときに必要な設定値などの情報を与えるものです。

これらの設定ファイルを適切に編集・作成することによって、CAMAC設定データベースを構築し、計測サーバ計算機からCAMACを制御することができるようになります。作成した設定ファイルが正しく動作するかは、ローカル計算機でPV-WAVE上で動作する会話型CAMAC制御ソフトウエアにより確認することができます。図1にCAMAC設定ファイルと実行環境の概要を示します。

図1. CAMAC設定ファイルと実行環境


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